桂歌之助上京掲示板
映画 きれっぱしの愛 - 桂歌之助
2026/07/13 (Mon) 23:46:04
長寿の会の翌日、お酒が残る寝不足の状態で何とか身体を神戸へ運んで映画鑑賞。
一山超えての楽しみだから起きられたのかな。
さて映画は「きれっぱしの愛」
始まって1時間程、ようやく話の状況が見えてくる。
それから人間個々のキャラクターと関係性が見えてくる。
全体を通して感動はありませんでした。
ところが、二日酔いの寝不足の状態で観ていて眠くならないのです。
アイスランドの豊かな自然、そこで戯れる家族の姿、、。
そこに見入っていると突然突っ込まれるブラックと皮肉、ナンセンスに溢れた映像。
とにかく作り手の遊び心に心地良く翻弄されている感じが終始していました。
感動は無い。
しかし刺激には溢れていました。
映画 オールドオーク - 桂歌之助
2026/07/03 (Fri) 00:17:29
映画 「オールドオーク」を観ました。
監督は今年90歳で今作で引退をほのめかしているそうです。
そして移民、難民問題の映画を撮り続けていたという。
この作品も、イギリスの片田舎の、かつては炭鉱で栄えていたが今は寂れた街にシリア難民がやってきて古い住民との間に軋轢が生まれるという物語。
古い住民は我が街に愛着があり、かつての賑わいのプライドを持ちながらも現実の衰退の原因を他者に押し付けながら唯一の居場所のオールドオークという寂れた酒場に集まって毎日ボヤキながら酒をあおる。
そこに現れたシリア難民。
地方の衰退、難民問題、引きこもり、、。
様々な現代のリアルな課題が盛り込まれている。
それを、自身も心の傷を抱えた酒場の主人が、皆んなが連携することで立ち向かおうとする。
弱者だからこそ分かる弱者の気持ち。
弱者は弱者なのに同じ弱者に手をさし出す。
古い住民がシリア難民を罵倒する。
「さっさと国へ帰れ!」
それに言い返す。
「帰りたいわよ!でも出来ないの!」
誰だって自国に住みたい。
ちゃんとした家も生活もそこにあったのだ。
それが打ち壊されたから難民となった。
世界に伝えたいであろう監督の言葉がセリフとして出てくる。
「人は困難に陥ると、それを更に下の人間を差別することで紛らわせる」
「アサド政権のシリアは最悪。私たちにはどうしようもない。この上、世界から無関心でいられたら私達には絶望しかない。」
物語の終盤は心温まるものです。
誰が偉い、誰が与える者、誰が施しを受ける者、そんなことでは無い。
人の悲しみを自分の悲しみとして感じる事が出来れば、そこに国籍も人種も立場も越えた人間の繋がりが生まれる。
そんな人間の可能性を信じてみようという制作者の思いを感じました。
私のカレー屋も、この酒場のような存在になれれば良いな。
Re: 映画 オールドオーク - 桂歌之助
2026/07/08 (Wed) 00:21:29
アルメイダ様
コメントありがとうございます。
ケン・ローチ監督について、私よりも余程お詳しい!
映画がお好きなのですね。
私は映画が始まる時に、今日はどんな世界に旅が出来るのかと毎回ワクワクしますし、落語でもそんなワクワク感を醸し出せればと思っています。
お母様を介護されてるとの事でお忙しいとは思いますが、「急に具合が悪くなる」を強くお勧めします。
Re: 映画 オールドオーク - アルメイダ
2026/07/07 (Tue) 10:10:15
師匠!師匠の秀逸の映画評!泣きました…。2本とも観たいです。
私が現在老母の介護中ですが、自分の老後に「ルート米」という希望ができました!
ケン・ローチ監督の映画は、社会派に傾きすぎて、芸術作品というより、ドキュメンタリーとして観るものが多かったような…。問題提起度がすごいというか…。
あっ!、でも、「麦の穂を揺らす風」はすごかったです。エンディングシーンのショックで、終映後、しばらく席から立ちあがれませんでした。主役のキリアン・マーフィが好きだったから、というのもあるかも…ですが。
今作はまた違うようですね。早く観たい!
映画 急に具合が悪くなる - 桂歌之助
2026/07/03 (Fri) 21:32:49
「国宝」以来の3時間超えの映画鑑賞。
しかもこちらの映画は膨大な量のセリフに溢れている。
介護の本質、介護施設経営、果ては資本主義の構造に至るまで様々なテーマについて議論がなされる。
頭が追いつかないほどの理屈が並べられるが、詰まるところ全ては慈しみの心の有無なのだと気付かされる。
人に対する慈しみ、自然に対する慈しみ、この世界に対する、この世界に生きる自分へ対する、、。
また映像自体も慈しみに溢れている。
物語では主人公の京都の実家近くの低山という設定の場所からの風景が都会人には大変に印象的で心に残るのでしょうが、篠山ではあちこちで見られるんですよねぇ。
この映画を観て、どうせフィクションの世界でしょ、と言うのは誰しもが思うところ。
しかし、そんな理想の世界の可能性を信じて一歩踏み出す勇気を持とう。
先日のオールドオークを観た時も感じましたが、人間の可能性を信じろと投げかけられる映画は心地良い。
超久しぶり〜! - 桂歌之助
2026/06/27 (Sat) 00:15:00
本日6月26日は昼から京都の中学校での公演。
早起きしてサッカーW杯をスマホでチラチラ観ながら準備をして出発。
京都への移動の途中でスタッフから電話が、、
「今日の中学校は休校になったそうです。」
台風本番は明日かと思っていた所でこの知らせ。
何よりも戸惑ったのが、現場に移動中にキャンセルの知らせを受けた事。
頭では状況を呑み込みながらも、
「それは、、つまり、、今日は無いってことですか?」
という間抜けな返事を、現在各所への連絡でてんてこ舞いであろうスタッフに言う始末。
なんせ仕事の当日にキャンセルを受けたのは、以前なにわ探検クルーズをしてた時以来の超久しぶりだったもので。
気合いを入れて移動していたので残念だったのと、カレー屋営業明けで疲れていたのでゆっくり出来る安堵感とで複雑な心境。
とりあえず西宮ガーデンズで念願のバターナイフを買って帰ったとさ。
映画鑑賞。 - 桂歌之助
2026/06/11 (Thu) 19:52:25
映画「シラート」を観ました。
いつもの様に評判が良いのを頼りに内容は頭に入れずに鑑賞。
とても退屈でした。
なんでこの映画がそんなに評判が良いのか分からない。
何度か寝落ちしかけていると物語で突如取り返しのつかないアクシデントが起こる。
そのアクシデントを乗り越えたかに見えた時にストーリーはとんでもない方向に走り出す。
それぞれの場面に音楽が効果的に煽る。
歌は一切無い。
音とリズムだけ。
物語の佳境で流れるファンシーな音楽には作り手の皮肉な遊び心が見える。
人生の底流に流れるハンディがある。
それを乗り越える人生の目標がある。
かけがえのない仲間がいる、家族がいる。
仲間や家族で困難を乗り越える。
そんな家族が突如失われる。
死にたくても救われる人がいる。
生きたくても失われる命がある。
安息の地は突如地獄になる。
考えなくても正解に辿り着く。考えると大きな不正解にぶち当たる。
人生は全てシラート。
やることはただ一つ。
歩き続けること。
映画を通じて強烈な体験をし、呆然とエンドロールを見ていました。
珍しく静謐な音楽が流れて、最後の最後にそれが消え入る余韻を感じていると、帰り支度をする1人のお客さんのビニール袋の擦れる音が台無しにしてくれました。
この人はこの映画から何を感じたのか。
人の感じ方はそれぞれですが他人の邪魔だけはしないで欲しい。